Archive for the ‘薬剤師を目指す方’ Category

北海道・東北地協 薬学生夏のつどい2014 in 福島

2014-09-05

8/9()~10()の2日間、北海道・東北の仲間たちと薬学生夏のつどいin福島を開催しました。参加者は全員で18人。青森からは4人の学生と3人の職員が参加しました。

2011/3/11に発生した東日本大震災による地震・津波の被害と、その直後に発生した福島第一原発事故の、二重の大災害を被った福島県沿岸地域(いわき市~楢葉町~富岡町)をフィールドワークし、現地の人たちのお話を伺いながら、震災と原発事故からの復旧・復興について改めて学び考えてみました。

1日目(8/9)

お昼前に各地からJR郡山駅に全員集合。浜通り医療生協さんがご用意してくれたバスに乗り込み、一路現地に向かいました。ガイドをしていただいたのは小名浜生協病院事務長の国井さんです。IMG_3462

アイスブレイクとお昼ごはんで大分雰囲気が和んできたところで、バスはいわき市内を通り先に原発に近い富岡町に向かいました。

現地は放射線量により立入りに許可が必要な「帰宅困難地域」、日中のみ立入り可能な「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」に分類されています。富岡町内は街全体に夏草が生い茂り、人の気配が全くなく、「帰宅困難地域」と「居住制限区域」が住宅街の中の道路で区切られていたり、廃墟になったコンビニはネズミの棲家になっていたりと想像を絶するような状況でした。IMG_3482

海岸に面した富岡駅では全員バスを降りて見学。3年半前の津波の爪痕がそのままで高い放射線量の為に、津波で壊れた家屋や車が当時の状況のまま放置されていました。IMG_3501

楢葉町では宝鏡寺住職早川篤雄さんのお話を伺いました。長年反原発の住民運動に携わってこられた早川さんから、「ウソにウソを重ね続けてきた東電のこれまでのやり方がこの”公害・人災”を生んだ」ことや、避難指示が解けた後も多くの元住民は職場や学校・病院・お店がなくなってしまった地域には戻ってこない現状が語られました。IMG_3513-001

その後いわき市沿岸部を見学し、途中、いわき観光物産センターら・ら・ミュウに立ち寄ってから宿泊先である湯本温泉の古滝屋さんに到着。

そこでまず、福島のわたり病院の薬剤師・大澤秋恵さんから「こどもたちの声に耳を傾けて~原発事故により何を思い、どう生きるか~」と題してお話していただきました。放射能に汚染された福島市内で、3人のお子さんを持つ母親として暮らしながら、子どもたちの「外で思いっきり遊びたい」という素直な思いを受け止めつつ、日々悩みながら生活してこられた様子をお聞きしました。IMG_3535

古滝屋の支配人の方からも、震災と原発事故当時、従業員とその家族の方々と一緒に共同生活したことや、バスで避難された状況等についてお話を伺いました。IMG_3539

ひとつひとつのお話から、震災と原発事故がたくさんの人々の普段の何気ない暮らしや仕事に与える、今もこれからも続いていく甚大な影響を及ぼしているということを知り、改めて考えさせられました。

夕食交流会では美味しいお料理と、参加した学生・職員みんなで班対抗ジェスチャーゲーム等で楽しみながら、夜遅くなるまで交流をしました。IMG_3546

2日目(8/10)

1日目のフィールドワークと現地の3人の方にお聞きしたお話を受けて、学生・職員で3つの班に分かれて、「地域の人々の立場に立った復旧・復興(これから)」についてどうあるべきなのかを討議し発表しあうグループワークを行いました。

ひとくちに「復旧・復興」と言っても、前日のフィールドワークで実際に見て聞いて肌で感じた現実は、原発事故は全く収束していないということ。そして、今もまだ被害は継続中であり、将来展望が簡単には描けない中で現地の皆さんたちが悩み苦労しながらなんとか頑張ってらっしゃる状況が続いているということです。その中で、「今の自分たちにできることはいったい何があるのだろうか?」と皆で真剣に議論、各班でまとめたことを発表し合ってつどいを終えました。IMG_3561

2日間の薬学生夏のつどい、皆さんお疲れ様でした。

 

(参加者の感想から)

  • 「原発事故は公害」という言葉が印象に残っている。避難区域を見てみると、これを一つの事故として片付けるにはあまりにも重すぎると考えを改めた。
  • (早川さんのお話から)福島の事故はもっと被害が大きくなっていたかも知れないということや、東電が嘘をついてごまかしてきたことを初めて知りました。「福島のことを教訓にするならば再稼働はしてはならない」という言葉がとても心に響きました。
  • (大澤さんのお話から)実際に福島で暮らしている子どもたちは様々なことを我慢して、考え、意思表明しようとしていることを感じた。「親の『子どもを守りたい』という気持ちが子どもを守る」という言葉が印象的でした。
  • 旅館の方の、(震災当時)真っ暗な中で料理を運んだり、家族を連れてきて共同生活をしたり、他の人との協力が大事だと感じました。(バスでの避難の際)ノアの方舟に乗るような気持ちっていうのが心に残りました。
  • 改めて原発再稼働に反対だと思いました。大飯原発の例を聞いて国民の声をもっと届けるべきだと感じました。実際に被災地を見学したり話を聞いて、これ以上被害を増やさないためにも原発反対だと強く思いました。

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医系奨学生のつどい -チーム医療を学ぼう-

2013-11-14

11/2()に青森民医連の医・看・薬の奨学生合同による、「2013秋医系奨学生のつどい」を行いました。
当日は医学生・看護学生・薬学生合わせて26人が参加。サポートの職員と合わせて39人のつどいとなりました。

今回のテーマは「チーム医療を学ぼう ~つながる医療を目指して~」です

icebrake全員集合。まずはアイスブレイクから

SGD1次にグループごとに分かれてSGD

今回のメイン講師はMSW(医療ソーシャルワーカー)ということで、普段、学生たちには馴染みの少ないMSWという職種・仕事について、最初にそれぞれの持っている印象を出し合ってもらいました。

次にいよいよ講義。。。の前に、昼食です。腹が減っては何とやら。
メインテーマの「チーム医療」に沿って(?)、自分たちの昼食をチームで作ります。メニューは豚汁・焼きそば、デザートのクレープです。では早速、班ごとに分かれてチーム(い)料理開始!

yakisoba焼きそばチーム、手際が良いです。

butajiru豚汁チーム、材料の皮むきが大変です。

crape1クレープチーム、一枚一枚ホットプレート焼いてますが、時間が…

 皆さんご苦労様でした。なんとか無事に皆で昼ごはんにありつけました。

チーム料理と食事が一段落したあとは、いよいよメイン講義です。
講師は生協さくら病院のソーシャルワーカー・今泉さんをお招きし、今さんがこれまで実際に関わってきた様々な事例についてお話してもらい、ロールプレイを通じて相談と調整の難しさを疑似体験しました。

koshi医療技術者はついつい治療者の視点から患者さんと接しがちですが、患者さんの思い・気持ちに心を寄せる視点と会話が大事というお話が印象的でした。
病気の治療が済んでも帰る居場所がない。満足な治療が出来るような生活環境がない。そのような患者さんたちに暮らし・社会生活のサポートをしていくことで、より良い療養に繋げることが可能になるんですね。
また、社会保障制度の不備や貧困等、様々な社会問題が患者さんたちの背景には存在しています。このことにも目を向ける姿勢が大切です。

1-DSC03815後半のSGDでは今さんの講演を聞き終え、改めてMSWやチーム医療について学び考えたことについて議論を深めてもらい、班ごとに発表してもらいました。

将来の青森民医連を担う若い学生たち。
医療・介護・福祉といった日常の仕事から、地域活動や社会運動までダイナミックに展開できる、良い仲間とチーム作りを目指して、これからも頑張っていきます(山)。

1-syugo

【参加者の感想から】

  • 料理の役割分担や時間配分が難しかったが、出来た料理はどれも美味しくて成功だったと思う。
  • (チーム料理を通じ)チーム医療もこのようにたくさんの人が協力して行っているのだと改めて思いました。
  • MSWは憲法25条を支援していく仕事であり、生きるための権利を守る人だと知った。
  • MSWは退院支援に携わっているというイメージしかなかったけど、本当に色々なことをしているんだなと思った。

薬学奨学生会議 ビブリオバトル(知的書評合戦)

2013-10-30

青森民医連の薬学生奨学生会議で、今ちまたで流行しているビブリオバトル(知的書評合戦)を実際にやってみました。

  • ビブリオバトルBibliobattle)は、京都大学から広まった輪読会・読書会、または勉強会の形式で「知的書評合戦」とも呼ばれている。 -(中略)- 開始当初よりyoutubeを用いた各発表の公開が行われている(wikipediaより抜粋)

では、公式ルールに則って

  1.  発表参加者が読んでオモシロイと思った本を持って集まる。
  2.  順番に1人5分間で本を紹介する。
  3. それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
  4. すべての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。

テスト期間中で読書している暇がなかった学生の中には、機器分析の講義プリントを紹介する強者(つわもの)も…

1-IMG_2494ジャンケンで順番を決めて職員と学生を交えて本の紹介をしていきます。学生は皆、発表時間5分持たず。2~3分で時間を持て余してしまいます。

1-IMG_2496薬剤師は5分ぴったりに話をまとめて紹介してくれました。さすがです。

おやおや、見知らぬ珍客?が乱入してきましたよ。

1-IMG_2502珍客・大野あけぼの薬局事務長の柳谷さんが手にしている本は「いつまでもデブと思うなよ」岡田斗司夫著。自身のダイエット経験談を交えて皆の興味を惹く話しぶりは貫禄ですね。

ビブリオバトルの中には、自分の気持ちや考えをまとめて相手にわかりやすいように伝わるように話すプレゼンテーションや、相手と対話をし、より理解と交流を深めるディスカッション。情報共有。それをわいわい楽しく行えるゲーム要素。そして、新しい本との出会いや読書の習慣付など、自己学習や人と人とのコミュニケーションに関わる色々な要素が含まれています。今後も継続的に行ってみたいと思います。

ちなみに私は「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー著・原卓也訳(新潮文庫)の分厚い上中下3刊でチャレンジするも全員ドン引き。見事、撃沈しました。(山)

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