第10回目となる『北海道・東北地協 薬剤師・薬局事務交流集会』が10/13(土)~14(日)・北海道北広島にて開催されました。参加総勢110人、青森民医連からは13人の薬剤師・薬局事務職員が参加してきました。
初日の記念講演では『生きる勇気、そして未来~薬害エイズ被害者の思い~』と題して、ご自身が薬害HIVの被害者でありながら、北海道薬科大で非常勤講師をしながら薬害について語り継ぐ活動をしておられる井上昌和さんと奥様の浅川身奈栄さんのお話を聞きました。薬害被害者がこうむるのは健康被害だけではなく、無知から来る社会的差別等二重三重の苦しみを受けるということが印象に残りました。これは現在の福島原発事故とその被害者にも同様のことが言えるのではないでしょうか。私たちは医療人として「一体、誰の側に立つのか?」ということを改めて考えさせられました。
指定演題では、薬局会計窓口から見える貧困と医療格差の問題や、病院での医療安全の取組み、薬害根絶運動、福島からの原発事故後のレポートを聞くことが出来ました。
二日目のポスター発表では、青森からは佐藤薬剤師(ファルマ)、一戸薬剤師(大野あけぼの)、石川薬剤師(大野あけぼの)の3人がそれぞれ発表してきました。グループ討論では、薬局・在宅・病棟での薬剤活動や後継者育成の取組み、社会保障運動等、様々な分野に広がる活動についての情報交換・意見交流を深める事ができました。北海道と東北の民医連の仲間たちから元気をもらい分かち合った2日間となりました。(山)