12/4(日)青森市横内市民センターを会場に「2016年度医系奨学生のつどい」を開催。学生17人・職員10人が参加しました。
今回のメインテーマは
多職種体験交流会 - 津軽弁を通して、医療現場でありそ~な一面を学ぼう -
まずはアイスブレイクで、自己紹介しながら皆と握手。簡単な交流の後、3つのグループに分かれ、出されたお題(事例)について、「医師・看護師・薬剤師、それぞれの職種・立場で協力して退院に向けての指導を行い、患者さんに納得・満足してもらい、無事に退院する」というミッションの達成に向けて、模擬カンファレンスでロールプレイのシナリオ作り・役割分担・練習を行いました。分からないところは自分たちでスマホを使って調べ、現場で働く医療スタッフからのアドバイスを受けながら話し合ってもらいました。
いよいよ、退院当日の退院指導・処置・投薬のロールプレイ発表。医師役医学生- 大分良くなってきたのでそろそろ退院ですね?
患者役A職員- あど5日なんとか退院延ばしてけねべが?わ、銭(じぇん)こだばあるはんで (訳:あと5日間ほど退院を延ばしてくれないか?私、お金なら持っていますから)
医師役医学生- …(・・??? チンプンカンプン…(@_@)freeze看護師役看学生- 手の具合はどうですか?
患者B役職員- まだ「病(や)む」の (訳:まだ少し痛むんですよね)
看護師役看学生- はい?(・・?
患者B役職員- 「病(や)む」の
看護師役看学生- あ、はい(^ ^;薬剤師役薬学生- お薬について何か質問はありますか?
患者C役職員- 薬高(た)げしてマネ。もうあんか安(やす)ぐなんねが? (訳:薬の値段が高くて支払が大変なので、もう少し安くて済むようにしてもらえませんか?)
薬剤師役薬学生- ええっとですね…(汗)
患者役職員の迫真の名演技と流暢な津軽弁に、会場は皆腹を抱えて大爆笑。頑張ってなんとか応えようとする学生達に「がんばって~」と温かい声援が飛びます。青森県外出身で津軽弁が分からない学生はさっぱり言葉が理解できずに頭を抱えていて、実際の診療の一場面を見ているようでした。
医学生達はそれぞれのグループでリーダーシップを発揮し話の組立て&リード役、看学生からは色々なアイデアが出され、薬学生も薬の使い方や特徴をしっかり考えて、それぞれ将来の医師・看護師・薬剤師の姿を想像しながら頑張っている様子が印象的でした。患者の隣に配偶者役を置くなど、実際の診療現場を想像して工夫もしていました。
お昼休憩を挟み、午後は、ソフトバレーボールとドッジボールでスポーツ・レクリエーションを楽しみました。久しぶりに運動して皆、気分爽快!「若げ者(わげもの)には負けられない」と走っていた職員。筋肉痛に悩まされたのは誰でしょう??楽しい1日でした。
参加学生の感想から
- 実習や研修で患者さんと関わることはこれから何度もあると思うけど、看護科や薬学の学生と一緒に活動することはないので、また機会を作っていただけたら嬉しいです。(医学生)
- 患者が「分かった」と言っても実は全く理解していなかったり、食事・服薬の指導を守ると言っても家に帰ったら全く守っていなかったりと、説明したからOKというわけではない。家に帰ってからどうかもアセスメントしなければならない。(看学生)
- 津軽弁がわらかなさすぎた(笑)。実際にこういうふうな人がいると思う。5年生になると実習があるので、それの事前学習として良い経験になった。(薬学生)