『コロナ禍での青森県民医連の医療活動と地域貢献について~事例から学ぶこと~』
10月30日(土)2年振となる医系合同奨学生会議をオンラインにて開催し
医学生4名、薬学生2名、看護学生12名、職員11名の計29名が参加しました。
初のオンライン開催ということもあり緊張をほぐすため「漢字1文字で自己紹介」を1人10秒で行い、趣味・好きなものなど選んだ漢字の理由が様々で予想以上に盛り上がりました。
学習は、講師に青森民主医療機関連合会 会長 田代 実 先生を招き、弘前保健所管内の新型コロナ感染の推移や健生病院・クリニックの取り組み、職員に対してのメンタルヘルスケアや奮闘した職員への敬意の思い、PCR検査等による地域貢献や保健所との連携が深まったこと、地域住民から激励や感謝が多く届けれられたことについてお話いただきました。また奨学生に対し「皆さんがやがて私たちの仲間として入職されることを心から待っています。それまで健康に十分留意して」とエールが贈られました。
事例報告では、ファルマ弘前薬局の薬剤師より、薬局の利用者・職員への安全に配慮した柔軟な取り組みや、コロナ禍で仕事を失い薬代が払えず滞納となっている事例が増えていることなどについて、あおもり協立病院 主任看護師より「抗原検査陽性で発熱のある患者がかかりつけ医に診察を断られた事例」「父の入院費が払えないとの理由から親子でひきこもりライフラインが止められ脱水症で入院、多職種で関わり退院に至った事例」の2事例について、健生病院緩和ケア病棟の看護長より、面会制限による患者さんと家族の影響、死を目前にした患者さん・家族の希望に寄り添い、面会を可能にするために何度も討議し職員で奮闘した経過が話され、奨学生全員が興味深くメモを取りながら聞き、その後のSGDでも質問が多く出るほど活発な意見交換を行うことができました。
閉会の挨拶では、衆議院選挙投票日前日ということもあり、医学生から不在者投票に行った報告があり、県連会長より学生1人1人が選挙で投票することの大切さを訴えて終了しました。
参考資料:薬学奨学生ニュース130